アートと伝統工芸
2022/02/11
三連休初日の名古屋市緑区は陽気な1日でした。
さて、今日は地元・緑区有松にある「KONMASA THE ART BUILDING」さんの2階のギャラリーで開催されている個展へお伺いしてきました。
「KONMASA THE ART BUILDING」さんといえば、かつて駅前で時計屋さんだったビルをリフォームしてオープンした、カフェと展示ギャラリースペースが併設された有松の新スポット☆
私自身、何回かお茶で寄らせていただいたり、月替わりで開催される個展の観覧で寄らせていただいています。
月替わりでアーティストさんがギャラリーで展示会を開催し、過去には、有松を代表する絞り作家さんの早川嘉英さんの個展も開催されたり、瀬戸市で有名なガラス作家さんが個展を開催したりと、様々なアート作品を観る事が出来る素敵なスポットなんです。
今月は、昨日から開催されたばかりの、クレパス作家の吉田泰昌さんによる「クレパスで彩られた世界」展が開催されています。
クレパスの独特の色彩で溢れる有松の景色等を中心に作品が展示されていて、とてもあたたかな時間が流れました。
有松の景色は、「誰かが撮った写真」や「誰かが描いた水彩画」で拝見する事はあるのですが、クレパスで拝見するのは初めて。
柔らかく、ほっこりするタッチがとても印象的な作品でした。
素敵な作品を存分に堪能した後は、恒例の1階カフェスペースでのティータイム。
こちらでは、急須で提供されるんです♪
オーナー自ら厳選した茶葉と茶器で提供されるのですが、提供される茶器は常滑焼や備前焼等様々。
今日の急須は常滑焼の急須でした☆
いつもは、上ほうじ茶やハーブティーなのですが、今日はなんとなく紅茶な気分。
紅茶もダージリンやアールグレイ、アッサム等、紅茶党のハートをわしづかみなものばかり。
素敵な作品に包まれて、とても優雅な気持ちだったので、アールグレイを選びました。
紅茶は高温で抽出する為、茶葉の種類や産地、栽培季節にもよりますが、通常ならば味がどっしりとしがちなのですが・・・常滑焼の急須でいただく紅茶は不思議な事にマイルドな味わいなんです♪
それもその筈・・・常滑焼に使われる原材料の土は鉄分が多いんですよね。
酸化鉄にはお茶から出て来る渋み成分を取る作用がある為、ちょうど良いマイルドな味わいでお茶を楽しむ事が出来るんです。
これは常滑焼の急須が今も尚愛され続ける理由の1つなんですよね。
そうそう、常滑焼で思い出しましたが・・・常滑市って、有松と同様、「日本遺産」に認定されている地域なんです。
福井県の越前焼、岡山県の備前焼等、日本を代表する六古窯に含まれれているんです。
また、今年の7月から開催される「愛知国際芸術祭」の会場の1つとなっていて、有松と何かとご縁のある地域なんですよね。
町の方から聞いたお話だと、産業としても有松と常滑は古くからご縁があるそうで、有松が藍染で使っていた藍甕は常滑から仕入れていたのだそうです。
また、藍の染料を作る際(”藍建て”といいます)に、やきもの製品を焼く際に発生する灰を使って、染料を作っていたのだとか。
まさかそんな古くからのご縁がある地域だったとは!!
不思議なご縁が紡がれる町有松。
三連休初日はほっこりする1日で始まりました☆