雨漏りで断熱材が濡れてしまったらどうなる?
2021/03/06
「雨漏りで家の断熱材が濡れてしまったらどうなるのだろう」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
そこで今回の記事では、断熱材が濡れた場合の被害について詳しく解説します。
ぜひお役立てください。
□断熱材が濡れてしまうとどうなる?
今回は、断熱材として使用されるグラスウールを例に挙げてご説明します。
グラスウールは、吸音材や断熱材として、世界中の住宅で使用されている素材です。
主な原料はリサイクルガラスで、中に含まれる大量の空気をガラス繊維で動きづらくすることで、断熱効果を発揮します。
このグラスウールは、雨漏りによって濡れてしまうと、断熱機能が低下することに加え、住宅内部の劣化を引き起こします。
なぜ、住宅内部の劣化まで起こるかというと、これはグラスウールの乾燥しにくいという特性に起因します。
一度グラスウールが濡れると乾燥しにくいため住宅の内部に湿気がこもり、カビや腐食の原因になります。
また、濡れたグラスウールは再利用できるのかと疑問に思われる方も多いですが、結論から申し上げますと、完全に乾燥させれば再利用は可能であるものの、一度低下した断熱機能が完全に戻ることはありません。
これは、一度濡れたことで繊維同士がくっついてしまい、中に大量の空気を含めなくなるためです。
□早く雨漏りに気付くためには?
雨漏りが発生しても、断熱材が吸収してしまうために発見が遅れてしまうケースは少なくありません。
目に見える症状もなければ、木材を伝う雨の音も消されてしまうため、深刻な被害になるまで気付けないのです。
では、そうならないために早く雨漏りに気付くには、どうしたら良いのでしょうか。
確実な方法は、屋根裏に入って雨漏りを確認することです。
押入れなどの上には、屋根裏を点検するための点検口があり、そこから簡単に屋根裏に入れるようになっている場合が多いです。
懐中電灯などで照らしながら、目視で点検してみてください。
梁などの木材にシミはないか、断熱材が濡れている様子はないかを確認します。
屋根裏を点検することで、断熱材の無事は確認できますが、屋根裏以外から雨漏りが発生することは十分に考えられます。
雨漏り対策をきちんとするならば、定期的に専門業者にメンテナンスを依頼するのが良いでしょう。
□まとめ
今回は、断熱材が濡れた場合の被害と、雨漏りに早く気付く方法について解説しました。
断熱材が雨を吸収して雨漏りの発見が遅れてしまうケースに備えて、今回紹介した方法をぜひ実践してみてください。
当社は、名古屋市で雨漏りの修復や修繕を承っております。
何かお悩みのことがございましたらお気軽にご相談ください。