スレート屋根に見られる傷みや寿命について解説します!

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スレート屋根に見られる傷みや寿命について解説します!

スレート屋根に見られる傷みや寿命について解説します!

2022/10/06

「スレート屋根を取り入れてマイホームを建築したい」
「スレート屋根の寿命はどれくらいなのだろう」
このようにお考えの方はたくさんいらっしゃるでしょう。
スレート屋根は薄く、軽量であることが特徴とされます。
そのため、強度が弱く割れやすいとも言われています。
今回の記事ではスレート屋根について詳しく解説していきます。
スレート屋根の寿命や種類だけでなく、メンテナンス法についてもご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

□スレート屋根の種類とは?

そもそもスレート屋根とは、粘土板岩を材料として使用した屋根材のことを指します。
スレート屋根の他に「スレート瓦」「カラーベスト」としても呼ばれます。
スレート屋根にはたくさん種類があり、デザイン性が高く耐久性に優れていることが魅力です。
そのため、日本では多くの建物に使用されている屋根材でもあります。

スレート屋根に使用するスレートは商品の数はたくさんありますが、ここでは大きく分けてスレートの2つの種類をご紹介します。

1つ目は、天然スレートです。
天然スレートには天然の粘板岩が板状に加工されて用いられています。
自然の材料を用いて高度な技術で加工されるため、品質が高く、高級感の屋根を作りたい場合に多く使用されます。

日本国内の有名建物に使用されている例としては、東京駅の屋根に使われています。
海外ではお城や寺院の一部に使用されることがあるようです。

しかし、値段の高さから一般的な家庭の屋根にはあまり使用される機会は少ないです。

2つ目は、化粧スレートです。
化粧スレートにはセメントに繊維状の素材が混ぜたものが使用されています。
品質が安定しており安価で、屋根を作る時に作業がしやすいことが魅力です。
一般の家庭にも広く使用されています。

化粧スレートはセメントと混ぜられる繊維によって種類が異なります。
アスベストスレートは、セメントにアスベスト(石綿)が混ぜられています。
こちらは平成18年に健康被害が懸念されたことから、アスベストを全体の重量の0.1パーセント以上含んでいるものが製造、使用、提供されることは無くなりました。
平成18年以降使用されることは無くなりましたが、それ以前に建築された建物には広く使用されていた素材です。

アスベストスレートに取って代わり、現在主に使用されているのは、パルプといった石綿以外の繊維とセメントを混合させたノンアスベストスレートです。
デザインが豊富で、波型や平型などがあります。
また、色も豊富にあるため、屋根のデザインにこだわりたい方におすすめの材質です。

□スレート屋根に多く見られる傷みとは?

1つ目は、ひび割れです。
これはどのような屋根にも劣化していく過程で見られる傷みです。
数箇所だけのひび割れの場合、修復するのにあまり時間がかからないため上から塗装することは可能です。

しかし、屋根全体に広がっているようなひび割れは、屋根自体がかなり劣化している可能性が高いため、塗装しただけでは根本的な問題の解決にならない可能性があります。

2つ目は、色褪せです。
スレート屋根の色が薄くなってきたと感じたら、色褪せが起きているサインです。
およそ築5年から7年ほどで前回塗装を行った時の塗膜の効果が薄れてきます。
そのため、屋根の色が褪せてしまうのです。

色が少し薄くなっただけに感じる場合は、屋根に水を吹きかけてみましょう。
水を吸収した場合、スレート屋根自体が吸水状態になってしまっています。
これは雨漏りといった他の問題の原因になるため、早めの対応が必要です。

3つ目は、苔の繁殖です。
屋根にできる苔は、地面に生えている緑っぽいものよりも茶色っぽい色をしています。
スレートが水を吸う状態になっていると、空気中に飛んでいる苔胞子が屋根に付着して繁殖してしまう可能性があります。

4つ目は、欠けです。
建築から10年以上が経過すると、屋根の一部が欠けてしまうことがあります。
小さな一部が欠けてしまっている場合は、その部分の交換だけで済みますが、大きく欠損してしまっている場合は、スレートを交換したり、屋根の葺き替えが必要になったりします。

5つ目は、反りです。
スレートとスレートの間が空いてきている場合は、スレートが反っている可能性が高いです。
これは、水を吸収するようになったスレートが晴れの日に急激に乾くことで生じます。

一度反ってしまったスレートは、もう元には戻りません。
反りを放置しておくと、さらに重症化してしまいます。
塗装の力で修復しようとしても、職人が屋根で作業をしようとした拍子に割れてしまう可能性もあります。

□スレート屋根のメンテナンス方法をご紹介!

1つ目は、寿命を縮めないメンテナンス方法です。
スレートの寿命を保ちながら補修したい場合は、塗装するのが良いでしょう。
防水性が落ちてしまったスレート屋根に塗装し直すことで、防水性を高められます。
また、早い段階でスレートの塗装を行うことで劣化を遅らせられます。

前の章で説明したような傷みの症状が出てきた場合は、早めに塗装工事を依頼することをおすすめします。

2つ目は、寿命を過ぎたスレート屋根をメンテナンスする方法です。
スレートの劣化が進み、ひび割れや反りなどが屋根の大部分に見られる場合は、塗装で問題を解決することはかなり難しいです。
そのため、スレート屋根の上から新たな防水紙と屋根材を葺き上げる必要があります。
この方法は「カバー工事」と呼ばれ、元々の屋根の上から工事を行うため、撤去費用がかからず、通常の葺き替え工事よりも安く済みます。

3つ目は、雨漏りが発生した時のメンテナンス方法です。
スレート屋根の劣化を無視していると、症状がどんどん悪化して雨漏りが発生する可能性が高いです。
雨漏りが発生してしまった屋根は、屋根自体を葺き替える必要があります。

雨漏りするということは、屋根だけではなくその内部まで水が伝ってしまっている証拠です。
塗装やカバー工事ではこれらの内部の問題にはコミットできないため、屋根を葺き替えて内部から問題を解決する必要があります。

□スレート屋根の寿命はおよそ40年です

ここまでスレート屋根に発生しやすい傷みやそのメンテナンス方法をご紹介してきました。
スレート屋根の寿命は、40年より短いと言われています。
雨漏りが発生して屋根を葺き替えるに至るまでに、定期的にメンテナンスをしたとしても、大体40年経ったタイミングぐらいで屋根を葺き替える必要があると考えておくと良いでしょう。

どれだけ定期的に管理していたとしても、スレート屋根をメンテナンスすることなく暮らすことは不可能だと思われます。
しかし、定期的にメンテナンスを行うことによって、約40年という寿命分は存分使用できます。

□まとめ

今回の記事では、スレート屋根の種類やよくある傷み、メンテナンス方法についてご紹介しました。
スレート屋根はデザイン性が高く、軽量であるというメリットがある分、定期的なメンテナンスが必要な屋根です。
名古屋市周辺で屋根のメンテナンスでお困りの方は、ぜひ当社までお気軽にご連絡ください。
地元に根付いたこれまでの実績と、職人の技術と知識でお客様の満足のいくメンテナンスを行います。
屋根の修繕は後回しにされることも多いので、早め早めに手を打っていくことが非常に大切です。
今回ご紹介したスレート屋根に見られる傷みの症状などを参考にしてみてくださいね。

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