クリア塗装とは?そのメリットと塗装のための条件をご紹介!
2022/10/16
「前回塗装してからもうすぐ10年が経つため、外壁塗装をし直したい」
「月日の経過によって雨漏りが見られる箇所があるため修繕したい」
このようにお考えの方はたくさんいらっしゃるでしょう。
外壁塗装にはいくつかの種類があります。
その中でも、今回の記事では「クリア塗装」についてご紹介します。
メリットや塗装可能な条件も解説するため、外壁塗装をご検討中の方はぜひ最後までご覧ください。
□クリア塗装とそのメリットについて
マイホームの外壁が時間が経つにつれて剥がれてしまったり、色褪せてしまったりするのはおかしいことではありません。
家を建てる時や購入した時に外壁のデザインを気に入って購入したのであれば、外壁塗装をし直す場合でもデザインをそのままにしたいとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
そのような方におすすめなのが、「クリア塗装」です。
クリア塗装とは、色が付いている塗料を使用して外壁を塗装するのではなく、元の外壁の色や柄を維持しながら塗装を行える方法です。
色の付いた塗料を使用する代わりに、無色透明な仕上げ材を使用して塗装していきます。
クリア塗装にはいくつかのメリットがあります。
ここでは、3つのメリットをご紹介します。
1つ目は、元の外壁のデザインを保てることです。
注文住宅やデザイン住宅などでマイホームを建てた場合、外壁にも時間をかけてこだわった方は多くいらっしゃるでしょう。
こだわり抜いた外壁デザインは可能な限りそのデザインを残したいですよね。
クリア塗装は無色透明の仕上げ剤を使用するため、外壁の色やデザインも維持したまま外壁塗装を行えます。
2つ目は、ツヤが出ることです。
クリア塗装を行うと、外壁にツヤが生まれます。
どのような種類のツヤを出したいかは選べます。
ツヤの種類にはピカピカと光沢感がしっかりとあるものや、光沢感を控えめにしたもの、また逆に光沢を与えないものなどがあります。
クリア塗装の塗料を選ぶ時に、機能性と合わせて出したいツヤ感を考えると良いでしょう。
3つ目は、外壁の耐久性を高めることです。
クリア塗装はデザイン性を保ったまま外壁の見栄えをよくするだけでなく、耐久性を向上させる効果も持ちます。
耐久性は使用する塗料によっても異なるため、住宅の状況に合わせて選ぶと良いです。
□クリア塗装が出来ない場合とは?
メリットがたくさんあるクリア塗装ですが、外壁によっては使用できないことがあります。
ここでは、クリア塗装が出来ない場合について解説していきます。
1つ目は、クリア塗装が出来ない材質を使用している外壁です。
光触媒や無機、フッ素などでコーティングされているサイディングの外壁にはクリア塗装が出来ません。
サイディングは強い日差しに晒されてもチョーキングが起きにくく、劣化しにくいという特徴があります。
これらの効果は10年はゆうに続くとされているため、クリア塗装を使用してしまうとこれらの効果が台無しになってしまう可能性があるのです。
2つ目は、チョーキング現象が深刻化してしまっている外壁です。
チョーキング現象とは、外壁の塗膜が劣化してしまうことにより、外壁にチョークのような白い粉が付着してしまう現象のことを指します。
チョーキング現象が深刻化している外壁にクリア塗装を施してしまうと、仕上がりがぼやけたような感じになってしまう可能性があります。
それでもクリア塗装をしたい場合には、一度外壁に色を塗り直してからクリア塗装を行う方法も存在します。
しかし、作業工程が増えるため完成までに時間がかかってしまう点と、トータルのコストが高くなってしまう点には留意しなければいけません。
3つ目は、コーキングの上です。
コーキングは、サイディングボードが使用されている外壁に多く見られます。
これは、外壁のそれぞれのボードをつなぐ役目をしているゴムのようなものです。
コーキングの上にクリア塗装をしてしまうと、塗膜が汚染されてしまったり剥離してしまったりする可能性があります。
コーキング部分を養生するとクリア塗装自体は可能です。
4つ目は、ひび割れしている外壁です。
クリア塗装は外壁に色をつける塗装ではないため、外壁に目立ったひび割れがある場合はそれらを隠すことは出来ません。
クリア塗装を行いながらひび割れ部分を修復するには、外壁にまず色を塗ってひび割れ部分を目立たなくする必要があります。
ただし完成期間が伸びてしまい、最終のコストが高くなる点には注意しなければいけません。
□クリア塗装するための条件をご紹介!
クリア塗装を行うための条件は、前の章で紹介した内容の他にも2つあります。
1つ目は、新築で家を建ててから10年未満であることです。
クリア塗装を施すためには、元の外壁が綺麗である必要があります。
そのため、10年以上経った経年劣化が見られる外壁には塗装することが難しいです。
ただし、10年以上経過した外壁であったとしても、外壁の状態によってはクリア塗装を行えるものもあります。
どのような状況にあるかは外壁ごとに異なるため、まずは依頼する会社にクリア塗装が可能かを確認すると良いでしょう。
1つの指針として、建築から10年以上経っていないことを意識すると良いです。
2つ目は、外壁に目立った傷や劣化が見られないことです。
ひび割れやチョーキング現象の他にも、外壁にカビや藻などが繁殖していないかを確認してください。
これらが外壁一面にびっしりと繁殖してしまっている場合は、建築から10年以内の外壁であったとしてもクリア塗装を行うのは難しいでしょう。
また、海の近くに住んでいる方の場合は、潮風の影響で海に面していない地域の外壁よりも劣化が見られることが多いです。
メンテナンスが必要になるタイミングも異なってくるため、定期的に外壁の様子をチェックすることをおすすめします。
□クリア塗装する時に注意したい点とは?
クリア塗装をご検討されている場合は、まずは外壁の様子をチェックしてみましょう。
外壁に目立った劣化がないか、また藻やカビが繁殖してないかをしっかり確認する必要があります。
また、建築時にサイディングを施してある外壁はクリア塗装を行うことでその効果を半減させてしまう恐れがあるため、塗装は難しいです。
ノンブリード型のシーリング材は、クリア塗装に用いられる塗料との相性が良くないため、塗料を上手く密着しない可能性があります。
そうなると、塗装後に外壁を確認した際に黒ずんで見えたり、見た目が悪くなったりする原因になるため注意しましょう。
シーリング材の上に塗装してしまわないように、しっかりと養生するようにしましょう。
外壁にひび割れが見られる場合は、外壁の見た目の良さを保つためにも、ひび割れを補修してからクリア塗装を行うようにしましょう。
□まとめ
今回の記事では、クリア塗装をする時に気をつけたい注意点や、クリア塗装が出来ない場合などについてご紹介しました。
クリア塗装を行う前には、依頼する会社と外壁の状態をしっかりとチェックする必要があります。
名古屋市周辺で外壁塗装をお考えの方は、ぜひ当社までお気軽にご連絡ください。
当社は確かな技術を持った職人がお客様の外壁を塗装いたします。
また、すべての施工工程を当社が対応するため、安心して任せていただけます。
外壁塗装の他にも、雨漏り修復や修繕などのご相談も多数受け付けておりますので、ぜひ1度ご相談ください。