ペンキとはなにかご存じですか?種類や用途について説明します!

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ペンキとはなにかご存じですか?種類や用途について説明します!

ペンキとはなにかご存じですか?種類や用途について説明します!

2022/07/26

皆さんは、ペンキと言われたら何を思い浮かべますか。
多くの方は、「壁を塗るために必要なもの」という、アバウトな答えをするのではないでしょうか。

しかし塗料とペンキを混同してしまっている方も多いです。
そこで今回は、ペンキがどのようなもので何に使われているのか・塗料との違いは何なのかということについて、詳しく説明していきます。
塗装について詳しくない方でも読みやすい記事になっていますので、ぜひご覧ください。

□ペンキと塗料の違いって何?

まずは、よく同じものだと勘違いされているペンキと塗料の違いについて、説明していきます。
用途は一緒で実は広い意味では同じものです。

しかし、この2つは成分・性能が違います。
ここでは、塗料の成分・性能と、ペンキの成分・性能を紹介します。

*塗料の成分

塗料の成分は、次の3つから構成されています。
・樹脂
・顔料
・添加物
これらを1つずつ紹介していきます。

樹脂は、塗料を塗った際にできる塗膜を形成する成分です。
そのため、樹脂の種類によってその塗料の性能が変わってきます。

顔料は、塗料の色を決める成分です。
そして、添加物は塗膜に柔軟性を持たせたり、顔料の沈殿を防いだりする役割があります。

このように、塗料は複数の成分から形成されているため、「合成樹脂塗料」とも呼ばれます。

*ペンキの成分

ペンキには主に2種類のペイントが存在し、それは「オイルペイント」と「合成樹脂調合ペイント」です。
そのため、ここではこの2つのペンキをそれぞれ紹介していきます。

まずは、オイルペイントです。
オイルペイントは、次の3つの成分から構成されています。
・ボイル油
・顔料
・添加物
これらの中で、ボイル油が主成分として調合されています。

次に、長油性アルキド樹脂ワニスです。
長油性アルキド樹脂ワニスは、次の2つの成分から構成されています。
・長油性アルキド樹脂ワニス
・顔料

長油性アルキド樹脂ワニスとは、調合された樹脂のことで、アルキド樹脂と油成分が混ざっています。
塗料で使われている樹脂とは違うものです。

このようにペンキと塗料が違う点として、油が使われているかどうかがポイントになります。
ペンキと塗料は用途は一緒ですが、成分・性能が違うことになります。

□塗料について

塗料のざっくりとした説明は以上なのですが、これから紹介していくペンキとは違う点がもう1つあるので、それについて説明していきます。

塗料は先程も紹介した通り、3つの成分から構成されているのですが、その中でもメインの材料は樹脂です。
そのため、塗料は樹脂の性能がそのまま塗料の性能になります。

例えば、防水性のある塗料にしたいと思い、防水性のある塗料を選ぶとすると、防水性のある樹脂が入っている塗料を選ぶことになります。

また、塗料にはさまざまな樹脂成分があり、天然から合成まで幅広くあるので、それを選べるのは塗料の良さでしょう。

□ペンキについて

ここからいよいよ、ペンキがどのようなものなのかについて詳しく説明していきます。
ペンキは先程も紹介した通り、油が混ざってできているため、油をどれだけ薄めるかによって性能が変わってきます。

そして、ペンキの成分である油を薄める際に使われるのは、次の2つです。
・水
・シンナー
水で薄められたものを水性塗料と呼び、シンナーで薄められたものを油性塗料と呼びます。

ペンキの性能は、水性か油性かで大きく変わり、主に変わるものとしては次の4つが挙げられます。

・洗浄
・臭い
・密着度
・光沢

水性の場合は、水道水で洗浄し、臭いは少なく、密着度は普通、光沢は出にくくなります。
油性の場合は、ペイント薄め液で洗浄し、臭いはきつく、密着度は高くなり、光沢は出やすくなります。

おそらく、皆さんが思い浮かべるペンキは、臭いがきつくて、光沢がある油性の方かもしれません。
臭いの苦手な方は、水性のペンキを選ぶことをおすすめします。

□ペンキの用途について紹介!

これまで、ペンキは塗装に使うものという前提で紹介してきましたが、正確には塗装と名の付くものすべてにペンキを使えないため、ここで用途について紹介していきます。

*外壁塗装でペンキは利用できない

まず、家の塗装と言われると、外壁塗装がすぐに思い浮かぶ方は多いでしょう。

しかし、ペンキは外壁塗装では使えません。

その理由としては、ペンキのデメリットが関係しています。
ペンキのデメリットはいくつかあり、塗装に使えない原因であるペンキのデメリットについて、2つほど紹介していきます。

1つ目のペンキのデメリットは、保護する力が弱いことです。
ホームセンターのDIYコーナーに行くと、ペンキが売られているように、ペンキは安価で手軽に購入できます。

しかし耐久度を見てみると、耐用年数が塗料よりも短く、すぐに剥がれてしまったり色褪せが起きてしまったりするデメリットがあります。

2つ目のペンキのデメリットは、紫外線や雨などの耐久性が低いことです。
もともと何も外的要因がなかったとしても耐久性は高くないのですが、外的要因が重なるとすぐにペンキを塗った意味がなくなるほど耐久性が低いです。

このようなデメリットから、ペンキを塗るのにふさわしい場所は、部屋の中に飾るようなものや、屋根が付いているところの柵などになります。

*外壁塗装にペンキを使ってはいけない理由

ここまで外壁でペンキは利用できないと説明しましたが、ペンキにしか好きな色がないなどの理由から、ペンキをどうしても外壁に塗りたいという方がいるかもしれません。

しかし、外壁塗装でペンキを使用するのには向かない理由が主に3つほどあるので、それらについて説明していきます。

1つ目は、費用に対する問題です。
外壁を塗り替えるとなると、家の大きさや工事内容にはよりますが、60万円から90万円程度の費用が必要です。
そのためペンキが剥がれる度に、この外壁塗装をしていると、莫大な費用が必要になります。

2つ目は、外壁塗装をする意味についてです。
外壁塗装は、もちろん外観を変えるためにやるのも1つの手ですが、それと同時に壁を保護する役割も担っています。
そのため、外壁塗装は性能面で選んだ塗料を使用するのが良いです。

3つ目は、ペンキが乾く時間です。
外壁塗装は基本的に3回塗りが基本なのですが、ペンキが完全に乾燥するまでには3日程度かかります。
そのため、ペンキで外壁塗装をするとなると、最大で9日間かかり、このときに雨が降れば雨の跡が付いてしまうため、塗り直しが必要になります。

これらの理由から、外壁塗装にはペンキではなく、塗料を使った方が良いでしょう。

□ペンキのメリットとは?

最後に、ペンキを使うメリットについて紹介します。
ここまでで、ペンキよりも塗料の方が優秀だと思われている方が多いでしょう。

しかし、ペンキにもメリットはあります。
それは、コストがあまりかからないことです。

ペンキは、塗料と比較すると低価格で販売されていて、施工においても自分で簡単に塗れます。
そのため、DIYで色を付けたいものがある際は、ペンキを使うと良いでしょう。

□まとめ

今回はペンキについて紹介しました。
ペンキと塗料は、同じようなものであると思われていることが多いですが、実際は性能やコストが違うため、そのときに合ったものを選んで使いましょう。

当社は、名古屋市周辺で外壁塗装を専門に行っています。
外壁塗装に対して、不安な点や分からないことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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