コーキングとシーリングの違いについてご紹介します!
2022/01/15
「コーキングとシーリングの違いについて知りたい」「シーリング材の種類について知りたい」
このようにお悩みの方必見です。
以下では、コーキングとシーリングについてご紹介します。
□シーリング材の種類とは?
シーリング材にはいくつかの種類があり、特徴や目的が大きく異なります。
以下では、種類による特徴や使用用途をご紹介します。
1つ目は、ウレタンです。
特徴に挙げられることは、耐久性が非常に高いことや弾力性を持っていることです。
また、ひび割れや経年劣化の補修工事の際に使われます。
しかし、耐候性が低かったり、紫外線や風雨の影響を受けやすかったり、ほこりが付きやすかったりします。
外壁を保護する塗装を行うことで、上のような影響を減らせます。
主に、サイディングの目地や窓周りの目地に使用されます。
2つ目は、シリコンです。
特徴として挙げられることは、耐候性や耐水性に優れていることです。
価格を抑えられる塗装の1つで、予算や費用面を重視する方におすすめのシーリング材です。
使用することで、シリコンオイルが出てくるので周辺が汚れてしまうことがあります。
このような状況を避けるためには、専用のプライマーを使用しましょう。
主に、ガラス周りの目地や屋根瓦の補修で使用されます。
3つ目は、アクリルです。
特徴として挙げられることは、水性のため作業がしやすいことです。
価格を抑えて使用できますが、耐候性や耐久性が低い面があります。
主に、ALCの目地や塗装の下処理に用いられます。
4つ目は、変形シリコンです。
特徴として挙げられることは、耐候性や塗装性に優れていることです。
そのため、様々な用途で使用できます。
主に、サイディング系やコンクリートの目地で使用されます。
以上のようにいくつかのシーリングがありますが、一般的に寿命は5年~10年です。
外壁塗装よりも寿命が短いので、定期的に掃除をしたり、点検を行ったりすることが非常に大切です。
コーキングにみられる劣化症状として、肉やせやチョーキング現象が現れます。
肉やせとは、弾力性を持たせる可塑剤が溶け、コーキングの厚みが減ることです。
ひび割れが起こると雨漏りの根本的な原因になるので、コーキングが劣化し始めれば、再び新しいコーキングを流し込みましょう。
□シーリングとコーキングの違いとは?
違いはほとんどありませんが、シーリングの基本となることを理解しておくことが大切です。
シーリングは、外壁材と外壁材の間や窓のサッシ周りなど、隙間を埋めるためのゴム状のパッキンを指します。
役割として挙げれられることは、いくつかあります。
1つ目は、クッションの働きです。
外壁材の間などの隙間を埋めるためのもので、気温や湿度によって膨張したり縮小したりする際の動きにうまく対応するための役割があります。
ゴム状のパッキンを挟むことで、緩衝材の役割を果たして、外壁の耐久性を高めます。
2つ目は、防水性を高める働きです。
隙間を埋めるためのもので、雨水が隙間から侵入することを防ぎます。
そのため、雨漏りを防止したり漏水を防いだりするので、防水性が高まるだけでなく、住宅設備の寿命を延ばせます。
上ではシーリング材の基本となることを紹介しましたが、以下では、違いを紹介します。
違いはほとんどありませんが、日本工業規格による定義づけが異なることがあります。
シーリング材は、構造体の目地や隙間部分の充填を行い、防水性や気密性を向上させるためのものと定義されています。
コーキング材は、展色材と鉱物質充填剤を合わせて作ったシーリング材です。
相対変位の小さな目地のシールとして使用されます。
このようにわずかな定義づけは異なりますが、工事内容や施工料金は同じです。
そのため、シーリング材とコーキング材の違いは何かと疑問を持たれる方がいらっしゃるかもしれませんが、ほとんど同じであることを知っておきましょう。
□コーキングの種類とは?
上ではコーキングとシーリングの違いはほとんどないことをご紹介しました。
しかし、いくつかの種類があり、種類によっては建物の場所によって不向きな場合もあるので紹介します。
1つ目は、アクリル系です。
水性の塗料なので、伸びが良く作業をスムーズに行えます。
湿った場所でも施工できますが、日光の影響を直接受ける場所ではひび割れが発生することがあります。
そのため、外壁塗装をする際には不向きなコーキング材として挙げられます。
2つ目は、ウレタン系です。
耐久性が非常に高いので、外壁塗装をする際に非常によく用いられます。
硬まることで弾力性を持つ性質があるので、外壁のひび割れや目地に対しても非常に高い密封性を持ちます。
しかし、紫外線が当たる部分に塗る場合は、上から塗装するようにしましょう。
また、完全に固まるまでに3日~7日かかるので、乾かしている間も紫外線や日光に当たらないようにすることが大切です。
3つ目は、変形シリコン系です。
シリコンは固まるまでの時間が非常に早いので、外壁塗装を行うことに最も向いているコーキング材です。
一般的には、30分経過すれば指で触れる程度にまで乾き、1時間たてば塗装できる状態になります。
施工期間が非常に短いので、扱いやすい素材です。
また、上から塗装しなくても、高い強度を得られることも大きな魅力の1つです。
しかし、他のシーリング材に比べて費用が高くなる傾向があるので注意しましょう。
変形シリコン系を好む方は、事前にどのくらいの費用になるのかを聞くことも大切です。
4つ目は、シリコン系です。
シリコン系は、耐候性や耐久性に非常に優れており、費用を抑えられるので最も多く使われています。
シリコンは、塗り終えた後に油がでる特徴があるので、塗装しても剥がれやすい性質があります。
専用のプライマーを用いることですぐに剥がれてしまうことを防ぎますが、外壁の塗装を行うことには向いていないので注意しましょう。
以上のように、シーリング材にもいくつかの種類があり、特徴や不向きな場所が異なるので事前によく確認してから選ぶようにすることが大切です。
□コーキング材でできることとは?
コーキング材やシーリング材を用いることでできることはいくつか挙げられます。
1つ目は、ひび割れです。
ひび割れがある箇所にコーキング材を流し込むことで、雨水の侵入を防いだり、漏水を防いだりする役割があります。
また、キズの箇所に流し込むことで、キズの補修も同時に行えます。
2つ目は、接着剤として使用できることです。
コーキング材はモノを固定する接着剤の役割を持っています。
そのため、瓦が外れてしまったり、外壁が剥がれてきたりした際でもコーキング材で固定することができます。
また、その上から塗装できるので、遠目からではコーキング材を使用したことが分からないように見えます。
3つ目は、クッションの役割です。
サイディングやALCの外壁材ボードの間にコーキングを流し込みます。
大きな揺れが起きた際でも、外壁材同士がぶつかり合いを行わなくなり、割れにくくする作用があります。
揺れだけでなく外部から力が加わったときにも割れにくくなります。
4つ目は、雨漏りや水漏れの応急処置です。
水漏れや雨漏りが起きた際に、コーキング材を使用して自分で応急処置ができます。
しかし、水漏れの原因を根本的に改善しなければ雨漏りの被害が拡大したり、他の部分に水が回ってしまったりしてしまいます。
このように、コーキング材にはいくつかの役割があるので、以上のような働きを知っておきましょう。
□まとめ
今回は、コーキングとシーリングについて、違いや特徴についてご紹介しました。
コーキングにはいくつかの特徴があり、様々な役割があることを知ることが大切です。
名古屋市周辺でコーキングに関するお悩みや質問のある方はお気軽にお問い合わせください。