打ちっぱなしコンクリートの塗装方法とは?費用についてもご紹介します!
2022/05/26
「見た目がオシャレで頑丈という理由で打ちっぱなしコンクリートにしたが、どうメンテナンスすれば良いかわからない」
「打ちっぱなしコンクリートの見た目が荒れてきたが、外壁塗装が必要なのかわからない」
「打ちっぱなしコンクリートの塗装費用が想像できない」
このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
打ちっぱなしコンクリートのメンテナンスには、外壁塗装が必要です。
一般的な外壁塗装と少し違う塗料を用いることで。コンクリートの質感を残しつつ、耐久性や防水性を高めることが可能です。
今回は打ちっぱなしコンクリートについて、特徴や塗料の違い、塗装にかかる費用についてご紹介します。
□打ちっぱなしコンクリートとは?
一般的な住宅ではコンクリートの外側に外壁材を取り付けますが、打ちっぱなしコンクリートは外壁材を打ち付けないためコンクリートはむき出しのままです。
これにより、さらにオシャレでデザイン性の高い見た目を実現しています。
しかし、コンクリートをカバーするものがないため雨や太陽にさらされて劣化が目立ちやすいというデメリットがあります。
まずはどのような劣化が起こるのか、詳しく見ていきましょう。
□打ちっぱなしコンクリートはどんな劣化症状が起こる?
打ちっぱなしコンクリートはオシャレな見た目ではありますが、さまざまな劣化が起きやすい素材だと言えます。
例えば、ひび割れ、シミやカビ、白華(はっか)などです。
一つ目のひび割れについて、ひび割れはコンクリートの表面が乾燥し、縦横に力が加わることが原因で起きてしまいます。
凍害が原因でひび割れが起こる例もあります。
大きなひびだけでなく、目で確認しづらいひび割れもあるため、専門家でないと建物の状態把握が難しい場合が多いです。
ひび割れがあると、そこから雨水や空気が侵入し、鉄筋が錆びて膨張してしまう可能性があります。
鉄筋が膨張すると、壁が剥がれる場合があり危険です。
壁が剥がれているところがあれば、すぐに業者に相談してください。
二つ目のシミやカビについて、コンクリートは水分を吸収しやすいので、シミやカビの発生率が高くなります。
壁から染み込んだ水分が水あかなどの汚れになり、蒸散せずに黒ずみとして残ります。
シミになるとなかなか消えません。
カビの発生は、住宅の立地環境に大きく左右されます。
例えば、日当たりの悪い壁の一面、風通しがよくない場所、湿気がたまりやすい場所についてはカビが発生しやすいです。
三つ目に、白華(はっか)という現象についてです。
コンクリートは表面だけでなく内部も劣化し、コンクリートの表面から白い液体が出てくることがあります。
これは、コンクリートの成分である水酸化カルシウムという物質がひび割れの中に入り、水分として溶け出す現象です。
ひび割れやシミ、カビ、白華(はっか)など、劣化が起こると建物の見た目が悪くなります。
劣化が起こりやすい場所がないか、一度確認してみるとよいでしょう。
劣化した外装を美しい外観へよみがえらせる方法として塗装工事がおすすめです。
□打ちっぱなしコンクリートの塗装方法について
*雨が浸透するのを防ぐ撥水剤を使用する塗装
撥水剤とは名前の通り、雨がしみ込むのを防ぐ塗料です。
特徴は、透明で防水性が高いためコンクリートの質感を残したまま雨を防ぐことができます。
ただし、撥水剤には色がついていないため、コンクリートの劣化を隠せません。
また、耐年数は3年〜7年と短いので短期スパンでのメンテナンスが必要です。
そのため、低価格でとりあえずカバーしておきたい場合におすすめです。
*ひび割れを修復する弾性塗料
弾性塗料とは、ひび割れの修復に適した塗料です。
伸縮性に優れているので、ひび割れをカバーし修理できます。
ただし、弾性塗料は壁を覆うように塗られるため、コンクリートの質感がなくなってしまいます。
*白華(はっか)を防ぐカラークリヤー工法を使用する塗装
カラークリヤーとは、透明塗料に着色剤を混ぜて色をつけた塗料です。
ニスのように、素材を活かしたまま白華(はっか)の原因となる漏水を防止し、艶やかな見た目になります。
撥水剤と比べて費用が2倍と高くなりますが、耐久性と保護機能を備えたい場合にはおすすめです。
*汚れの付着を防ぎ、耐久性を高めるコンクリート描写再現工法
コンクリート描写再現工法は、打ちっぱなしコンクリートの見た目を塗装で再現する方法です。
コンクリートの表面が荒れてきたときや、シミやカビが目立つときにおすすめです。
再塗装という形のため、コンクリートの劣化をカバーしやすいといったメリットがあります。
また、より高機能な塗料を組み合わせることで、耐年数を伸ばす方法があります。
1つ目は、汚れを防ぐ光触媒コーティングとコンクリート描写を一度に行う方法です。
光触媒という塗料を使うことで、汚れの付着防止、カビの発生防止、遮熱効果が期待でき、打ちっぱなしコンクリートの外観を維持できます。
2つ目は、この光触媒塗料にフッ素塗料を加えることで建物を長期間保護し耐久性を高める方法です。
耐年数は5年〜15年と幅がありますが、塗料の中で一番長くコンクリートの外観を保つことができます。
□打ちっぱなしコンクリートの塗装にはどれくらいの費用がかかる?
*使用する塗料により費用に差がある
打ちっぱなしコンクリートの状態によって塗料を選ぶ必要がありますが、塗料の種類ごとに値段が大きく異なります。
例えば、上記で上げた撥水剤は約1,500円、弾性塗料は約2,700円、カラークリヤー工法は約3,500円、コンクリート描写再現工法は約5,000円です。(それぞれ1平方キロメートルあたり)
*塗装価格の基準は1平方キロメートルあたり3,000~1万円
基本的に打ちっぱなしコンクリートの塗装価格は1平方キロメートルあたり3,000~1万円で、塗装範囲が広くなるほど作業代や塗料代がかかります。
ここで注意したい点が、大きなひび割れや汚れが見つかった場合です。
この場合修理費が上乗せされ、基準価格よりも価格が大幅に上がる可能性があります。
そのため、定期的に塗装業者に壁面の調査をしてもらうことが大切です。
壁のひび割れ、つなぎめのひび割れなどを発見した場合は要注意です。
当社では無料診断をしておりますので、お気軽にご相談ください。
*打ちっぱなしコンクリート塗装価格の内訳
塗装にかかる費用の内訳は主に、作業費、足場代、塗料代の3つです。
作業費は塗装前の壁洗浄、塗装前準備などです。
足場代は作業員が快適に作業するために必要で、建物の規模によって金額が異なります。
塗料代は、壁の状態にあったものを選ぶ必要があるため、業者の壁面調査、見積を通して価格の内訳説明を求めましょう。
□まとめ
今回は打ちっぱなしコンクリート住宅の特徴や劣化、塗装の費用についてご紹介しました。
打ちっぱなしコンクリートはデザイン性があり、重厚な見た目で頑丈というメリットがある一方で、雨や太陽の光にさらされることで劣化が起きやすいことを解説しました。
定期的に劣化を点検しつつ、建物の外観や安全性を保つために塗装を依頼する必要があります。
前回のメンテナンスから時間がかなり経過している場合や、現在の外壁の状態がわかりづらい場合は当社へお気軽にご相談ください。
じっくりと建物の状態を調査し、お客様に最適なお見積りをご提案いたします。