ベランダや屋根など、住宅の中で常に雨や日差しにさらされている部分は、ほかの箇所と比べて劣化が早まってしまいます。住宅の老朽化を防ぐためには、ベランダ防水が欠かせません。ベランダ防水にはいくつかの方法があり、それぞれにメリットやデメリットもあるので、正しく理解して最適なものを選びましょう。
また、ベランダ防水は施工を依頼するタイミングや業者選びも重要です。住宅の老朽化だけでなく、業者選びのポイントを踏まえて後悔しないベランダ防水加工を行いましょう。
こちらでは、ベランダ防水の種類別メリットやデメリットについて、費用以外の選び方と合わせて詳しくご紹介いたします。名古屋市でベランダ防水の実施を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
ベランダ防水の種類別メリット・デメリット
ベランダ防水工事は、一般的にFRP防水またはウレタン防水のどちらかで行われます。どちらも高い防水効果が得られますが、一方で異なる特徴を持っており、メリットやデメリットも違います。一般的とされているFRP防水とウレタン防水、さらにシート防水加工について、それぞれのメリットおよびデメリットについて見ていきましょう。
メリット
まずは、FRP防水とウレタン防水、シート防水加工のそれぞれのメリットについてご紹介いたします。
FRP防水は耐久性に優れる
FRP加工とは、先に下地を用意してから接着剤を用いて防水塗料で塗装するベランダ防水の方法です。塗装する際は、補強するためにガラスマットが使用されます。耐久性に優れた繊維強化プラスチックであるFRPを用いており、高い防水効果が期待できるでしょう。素材の関係上ほかの方法と比べて素材が軽いため、負荷が少ないのが特徴です。加えて、優れた強度を誇り、摩擦にも強いため剥がれにくいです。そのほか、乾きやすいので速やかに作業が終わるのは嬉しいポイントでしょう。
ウレタン防水は安価なのが特徴
FRPとは異なり、弾性に優れたウレタンを用いたベランダ防水がウレタン防水です。FRP防水と比較すると、狭い部分や複雑な形状などに対しても柔軟に加工を施せます。また、下地はどのようなものでも構いません。加工を行ううえで出てしまう廃材が少なく、FRP防水よりも安価でベランダ防水加工が行えるのが特徴です。
シート防水加工は広い場所に最適
塗料ではなく、防水効果が期待できるシートを貼り付けて行うベランダ防水です。塩化ビニルシートやゴムシートなど、使われるシートの素材も様々です。塗料を用いる方法と比べると耐久性が優れており、リフォームと兼ねて行う場合はコストを抑えられるのがメリットです。また、シートの大きさの関係から広いスペースに対する防水加工に向いています。
デメリット
続いて、FRP防水とウレタン防水、シート防水加工のそれぞれのデメリットについて見ていきましょう。メリットばかりでなく、デメリットも正しく踏まえておくことが大切です。
FRP防水
数々の大きなメリットが目立つFRP防水ですが、忘れてはならないデメリットも多く存在します。
まずは、紫外線に弱い点が挙げられます。高い防水効果や耐久性は魅力的ですが、基本的に日差しにさらされることになるベランダで紫外線に弱いのはネックです。また、そもそも硬い素材であるため、伸縮性に乏しいです。そのため、ひび割れを起こしやすいというデメリットを抱えています。
これらを踏まえると、FRP防水はあまり広いベランダには向いていない部類に入ります。そのほか、素材の関係上、特有のにおいがしますので気をつけましょう。どのような場所でも施工できるわけではなく、鉄の場合は下地を用意できないので作業が行えません。
ウレタン防水
FRP防水と比べると、コストは安く廃材も少なくてどのような下地でも施工できるのがメリットです。しかし、作業自体は手作業となり、乾くのが遅い特性を持っているので、工程はどうしても長くなってしまいます。しかも、手作業で行うが故に塗りムラができやすく、作業を担う人の技術に委ねられます。
弾性に優れているので細かな箇所にも塗装できますが、FRP防水よりも耐久性で劣る点も覚えておかなければなりません。
シート防水加工
シート防水加工は、シートを敷くだけなのでどのような場所でも施工できると思われるかもしれません。しかし、実際には下地の状態による影響を受けるので、施工が行えない場合があります。また、広い場所での施工には最適ですが、複雑な形状に対しては向いていません。
一般的とされている4〜10平方メートルのベランダには向いていませんので、より広いスペースで利用するようにしましょう。また、用いるシートの素材によってメリットとデメリットが異なります。例えば、塩化ビニルシートは紫外線に強い一方で、ゴムシートは弱い傾向にあります。また、ゴムシートは鳥の仕業で敗れてしまう場合があります。
ベランダ防水は費用だけで選ばない!依頼時のポイント
住宅は、年月の経過によって劣化していきます。とくに、雨や日差しが常にあたるベランダは、適切な加工を施して劣化を抑えることが大切です。ベランダ防水は必須とも言えますが、一方で相応の費用がかかってしまうのがネックです。しかし、費用の安さだけで施工を依頼してしまうと、納得のできない仕上がりになってしまうかもしれません。
ベランダ防水を行うサインを見極めたうえで、信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
防水工事を行うサインとは?
ベランダ防水加工は、施工してからおよそ10年は保つとされています。そのため、外壁塗装と合わせて塗装工事を依頼するとよいでしょう。しかし、この年月はあくまでも目安ですので、状態を確認して必要なタイミングで施工を行うほうがベストです。
ひび割れ
ベランダ防水において、施工を行うべきわかりやすいサインの一つがひび割れです。すでに施されているベランダ防水に塗料を用いているのであれば、年月の経過によってひび割れが発生してしまう場合があります。ひび割れができてしまうと、その部分から劣化が急激に進んでしまいます。
膨れ
ベランダ防水を行った表面が膨れている場合があります。これは、施工不良やひび割れが原因となって雨水などが浸入してしまうことで発生します。放置しておけば破れるおそれがありますので、気をつけましょう。
水たまり
雨のあとにベランダに水たまりができるようになった場合、ベランダ防水の依頼を検討したほうがよいでしょう。ベランダは、水たまりができないようにある程度の傾斜があります。そのため、本来であればベランダに雨水が残ることはなく、ベランダ防水のおかげでスムーズに排水溝へと流れていきます。
ですが、ベランダ防水の効果が落ちてしまうと、傾斜があってもスムーズに排水溝へ流れることがなくなり、水たまりが残ってしまうようになるのです。
業者の選び方
ベランダ防水工事は、どの業者に依頼しても同じではありません。施工不良が原因となって塗装した部分の下に雨水が浸入してしまうなど、深刻な問題に発展してしまうおそれもあります。しっかりと施工してもらえる信頼できる業者を選ぶことが大切です。
専門業者に依頼する
まずは、防水工事を専門としている業者を選ぶようにしましょう。幅広くサービスを展開している企業は珍しくありませんが、ベランダ防水は相応の技術力を必要とするので、ノウハウや実績のある専門としている業者に依頼するべきです。昨今ではインターネットから簡単にクチコミや評判などについて調べられますので、併せて確認してみましょう。
1つの業者ではなく複数社に見積もりを依頼する
ベランダ防水を依頼する際は、比較対象を用意して選ぶことが大切です。1社だけでなく、必ず複数社に見積もりを依頼しましょう。相場よりも極端に高い費用を要求してくる施工業者は避けるべきです。
一方で、極端に安い場合も気をつけなければなりません。施工不良でやり直す必要がありますので、適正価格で依頼しましょう。
アフターサービスについて
どれだけ信頼できる業者だとしても、トラブルがまったくないとは限りません。依頼する際は、アフターサービスの有無について必ず確認しましょう。
ベランダ防水を依頼するなら有松塗工店にお任せ!
雨や日差しによる住宅の劣化を防ぐために、ベランダ防水は適切に施工するべきです。施工する内容によってメリットやデメリットが異なりますので、合った方法を選びましょう。また、ベランダ防水を実施するタイミングについても注意が必要です。深刻な問題に発展しまう前に、適切なタイミングでベランダ防水工事を実施しましょう。
有松塗工店は、名古屋市でベランダ防水工事を承っております。工程ごとに写真撮影を行い施工報告書の形でご確認いただけるようにしておりますので、安心してお任せいただけます。信頼できる施工会社をお探しの方は、ぜひ名古屋市の有松塗工店までお気軽にご相談ください。